ミクロソリウムをレイアウトに使うコツ

ミクロソリウムは丈夫で手間の掛からない便利な水草です。

二酸化炭素の添加も不要です。葉にコケが付いたら、コケの箇所だけ葉をカットすれば大丈夫です。

ポット売りか、流木や石に活着済で値段が分かれます。

ポット売りを買って、ダイソー100均のナイロン糸で根元を流木や石にグルグル巻きにして固定すると安く済みますよ。

筆者もポット売りを複数買って来て、自宅水槽に使っています。このページの一番下に写真を掲載しています。

すみだ水族館のミクロソリウム

ADA(株式会社アクアデザインアマノ)の創業社長、天野尚(故人)氏がレイアウト水槽に良く使われた水草です。

すみだ水族館のレイアウト水槽です。ADAの天野尚(故人)氏が製作された有名な水景です。入口真正面の水槽です。

このページではミクロソリウムの簡単な育て方を紹介しています。

ミクロソリウム・ナローリーフとラージリーフの配置方法

ミクロソリウム・ナローリーフは名前のように葉が細いので、周りの水草と重ねて配置すると自然感がでます。

ラージリーフは葉が大きく目立つので、配置する場所で、レイアウトの比重(中心)と印象が変わります。

私も、ミクロソリウムは必ず使います。自然感が出せる便利な水草です。下の写真は自宅の90cm水槽です。

自宅水槽の写真

根の部分を流木や石に、ビニタイで固定して沈めてください。

中景に配置するのが最適です。前景や中景に配置した水草の間から、細い葉を出します。

レイアウトに立体感がでます。私は下の写真のような使い方をしています。

ミクロソリウム・ナローリーフ

流木のアクを抜く方法

流木に活着させる場合は、気に入った流木を購入した後、アク抜き処理が必要です。

「アク抜き」とは、流木に残っているタンニンなどの茶色の成分を染み出す処理です。

アク抜きをやらないと、飼育水が茶色に変色します。また、流木が水槽の底に沈みません。

処理方法は簡単です。下の写真のように大きな鍋で煮るだけです。

私は沸騰したお湯で30分煮て、水を入れ替える作業を繰り返します。

合計で2時間煮て、その後は1週間、バケツに水を入れて沈めます。

流木のアク抜き

アク抜きに時間がかかるのは流木の根っこです。太いカタマリのアク抜きに時間がかかります。

流木の根っこからアクが大量に出ます。何時間やってもアク抜きが終わりません。

下の写真みたいに、コーヒー色のアクが出続けます。この時は、ガスコンロが高温になり安全装置が作動して火が止まりました。

流木のアク

レイアウトに不要であれば、ノコギリで根っこのカタマリを切断すると、アク抜きが早く終わります。

流木をバラバラに切断して、レイアウトに合う組み合わせを作ることができます。

私は、下の写真のようにバラバラに切断して、組みなおしています。

流木の根を切断した様子

切断した流木を組み直した後、複数の流木を結束バンドかビニタイで固く結び付けると崩れなくなります。

複数の流木を水槽に入れた後は、浮力や水草のメンテナンスで組み上げた流木が崩れることがあります。

流木の下の方で、石などの重(おも)りを固く結び付けることをオススメします。

具体的な育成方法

  • 原産地:東南アジア
  • 飼育難易度:簡単。但し、成長が遅いためコケが付着しやすい
  • pH:pH5.5からpH8.0
  • ゜dH(ドイツ硬度):2から10
  • 水温:20℃から28℃ 
  • 光量:陰性水草なので、極端に強い照明は避ける。コケが付着しやすくなる 
  • 底砂:流木か岩に活着
  • 肥料:不要
  • 植える位置:中景から後景。レイアウト次第
  • 成長:遅い
  • 人気度:高い
  • トリミング:不要
  • 値段:普通。トロピカ社のミクロソリウム・トライデントは高い

サイト管理人の自宅水槽

自宅の水槽写真

水槽スペック

  
  • 立ち上げ時期:2019年5月(引越しに伴い水槽リセットしました)
  • 設置場所:マンション2階の自宅個室(ベッドの真横)
  • サイズ:Gex 90cmハイタイプ 900mm(横幅)*500mm(高さ)*400mm(奥行き)
  • フィルター:エーハイムEF500(メイン)+エーハイムEF500(サブ)1セット、エーハイム2211(メイン)+エーハイム2211(サブ)1セット
  • クーラー:ゼンスイZC100にエーハイム水陸両用ポンプ1048を接続して循環
  • 水替え:3日に1回、8リットルのバケツ3杯分(24リットル)を交換
  • 水質調整剤:テトラアクアセイフ、ADAのブライティーK、ADAのECA
  • 底床:10年以上使っている大磯砂の上に、ADAアマゾニアライトを約5cmの厚さで使用中
  • 生体:カージナルテトラ10、レッドファントムテトラ(ルブラ)8、コリドラスパンダ2、ランプアイ8、オトシンネグロ1、ミクロラスボラ・ハナビ5、ラスボラ・ヘテロモルファ7、ミクロラスボラ・ブルーネオン8、ヤマトヌマエビ5、ミナミヌマエビ約10
  • 水草:前景草(左側)はエキノドルス・テネルス、前景草(右側)はクリプトコリネ・ウェンティーグリーン、中景草はテネルスとブリクサ・ショートリーフ、後景草はバリスネリアとニューオランダプラント、ロタラ、クリプトコリネバランサエ
  • メインプラント:水槽真ん中にミクロソリウム
  • 流木:30cm前後の枝状流木を5個前後使用。アク抜き後にノコギリで分解して好みのレイアウトに組み立てたが、水草育成後は殆ど見えない
  • エサ:テトラフィン、テトラプランクトンを1cm四方のマス目1個分で1日1回、照明点灯後30分くらいに投下、底モノのコリドラスパンダ用にタブレットを2個投下

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