水草水槽のコケ対策と予防のコツ

水草水槽にコケが出る原因と対策

コケが出る原因と対策の基本

水草水槽にコケが出る場合、エサの量か熱帯魚の数、もしくは照明が過剰になっています。

pH(ペーハー)が中性か弱酸性で、最低でも週に1回換水してもコケが出る場合は、何かが過剰です

コケは水中から養分を吸収します。水草は主に、根から養分を吸収して成長します。

コケは根を張る必要が無いので、水草よりも早く養分の吸収と成長をスタート出来ます。

コケの方が水草よりも簡単に成長(発生)します。

水草水槽の立ち上げ時には、せっかく植えた水草もコケだらけになります。

水草水槽を立ち上げて3週間くらい経過したら、コケを食べるヤマトヌマエビなどの投入が効果的です。

水草に付いたコケを退治する方法

水草にコケが付く場合は、30cm水槽であれば、ヤマトヌマエビを10匹くらい投入してください。

ヤマトヌマエビの飼い方はコチラのページで説明しています。

ヤマトヌマエビ

オトシンも茶色の柔らかいコケは食べます。

オトシンの飼い方はコチラのページで説明しています。

オトシンクルス

60cm水槽であれば、ヤマトヌマエビを20匹くらい投入すれば水草につくコケを取ってくれます。

黒くヒゲの様なコケは、ヤマトヌマエビやオトシンも食べません。

ブラックモーリーなどの攻撃性が強い魚種が食べます。少量であれば、プラティーも食べます。

下の写真はスポット状(点々)に発生する緑コケ(緑ゴケ)です。何年も維持している水槽でも出ます。

粘着力が強く、先端がカミソリ刃になっている金属製のスクレーバーでなければ削ぎ落せないコケです。

カミソリ刃を使ったコケの掃除方法は、コチラをクリック。

スポット状のコケ

緑コケ(緑ゴケ)が出ている場合は、過剰なものを特定して減らすことをオススメします。

一番簡単な対策は、照明の点灯時間を短くすることです。一日、7時間が適正です。

一日の点灯時間が7時間でも発生している場合は、点灯時間を1時間短縮して6時間にしてみてください。

ガラス窓からの太陽光はコケ発生の原因になります。

遮光シートなどで遮ってください。

春先から、コケに関するページへのアクセス数が増えます。太陽光の強さと関係があると思います。

室内の照明が、消灯後も水槽に当たる場合もコケ発生の原因になります。

室内の照明を遮る方法は簡単です。

ダイソー100均で売っているプラダン(プラスチック段ボール)と、貼り付けフックを使えば1分で完成します!

下の写真が室内照明の目隠しを作るための材料です。

  

室内照明の目隠し

右側がプラダン(プラスチック段ボール 1枚100円)です。

真ん中が強力両面テープで壁に貼りつける、フックです。カレンダーや料理道具をぶら下げる時に使います。ホムセンで買えます。

左側が完成した目隠しです。プラダンにフックを逆さまに貼りつけました。フックをガラス面の一番上に引っ掛けます。

下の写真が目隠しを取り付けた様子です。目隠しの高さが足りませんでした。。

目隠し水槽

水草が少ない水槽は、照明の光がガラス面を直射するので、コケが大発生することがあります。

水草をたくさん植えて、1ヵ月くらいするとコケの発生が止まる場合が多いです。

できそうな対策から試してみて下さい。

このページではコケの種類ごとに、発生する原因と初心者の方でも簡単にできる対策をご紹介しています。

レイアウトを台無しにするコケを退治しましょう!

水草水槽のコケ対策と予防する方法

水草でコケの発生を防ぐ方法

水草が水槽の6割から7割に植えてあり、根を張るとコケが殆ど出ない安定した水草水槽になります。

水草が成長すると、コケに必要な照明の光を水草がブロックして奪います。

下の写真は60cm規格水槽を立ち上げる時に撮影しました。

水草が多い水槽

水槽の生態系が安定するまで、水草はカットしませんでした。

コケは全く発生しませんでした。

水草が多い水槽にすると、コケの発生を防ぐことができます。

緑コケ(緑ゴケ)を除去する方法

コケの中でもガラス面に強力に貼りつく緑色のコケがあります。下の写真が緑コケ(緑ゴケ)です。

ガラス面に付く緑コケ(緑ゴケ)は、珪藻類という植物の一種です。

単細胞性の藻類のなかで、ケイ酸質の硬い殻によって細胞が覆われています。

細胞分裂で増え、外側の固い殻で守られているので剥ぎ取るのが大変です。

長期間、維持している水槽でもエサの量や熱帯魚の数、照明時間が増えると発生します。

緑コケ(緑ゴケ)が付きだすと、削ぎ落しても1週間後にはガラス面に緑コケ(緑ゴケ)が復活している場合があります。

水草のカットやレイアウト変更で、水槽内の生態系が崩れると毎週末、緑コケ(緑ゴケ)の削ぎ落しが必要になります。

すぐに退治できない頑固なコケです。ガラス面を緑色にするので目立ちます。気長に退治しましょう。

緑コケ(緑ゴケ)の発生原因と対策は以下の通りです。該当する項目があったら試してみてください。

     
原因 対策
照明の点灯時間 点灯時間を7時間以内にする。直射日光(遮光カーテン越しも)はバックシートなどで完全にさえぎる
エサの与えすぎ エサの量は合計で2分以内に食べ終わる量にする。エサの与え方はコチラをご参照してください
水草が少ない 水草を水槽の6割から7割まで増やす。水草を増やす方法はコチラをご参照してください
熱帯魚が多過ぎ 過密飼育による飼育水の過剰な汚れは、換水を頻繁に行うか水槽を増やす
外部フィルターの汚れ 長くても半年に1回は飼育水で濾材を洗う
スポンジフィルターの汚れ 1週間に1回は飼育水で洗う

ガラス面やパイプに付くコケは粘着力が強力です。ブラシなどでは剥がれない場合が多いです。

その場合、コケ取り専用の道具があると便利です。

ADAがプロレイザーと言う製品を販売しています。私は、ADAのコピー品を通販で購入して使っています。

全く問題なく使えています。

替え刃も通販で購入出来るので便利です。下の写真がコピー品プロレイザーです。替え刃もステンレス製にしないとサビます。

プロレイザー

金具の先にカッターナイフの替え刃の様な薄い刃物を挟んで、コケを削ぎ落します。

気持ちが良い程に剥がれます。剥がれたコケはミッキーマウスプラティーやエビが食べます。

三角定規やカッターナイフの替え刃も代用できます。

カッターナイフを使ったコケの掃除方法は、次の段落で紹介しています。

カッターナイフの替え刃は、店舗スタッフが良く使っています。

水槽のガラスを接着している角のシリコンに傷を付けないよう、注意してください。

水漏れ、水槽崩壊の原因になります。

緑コケ(緑ゴケ)掃除に役立つスグレモノ

数百円で買える道具をご紹介します。コケ退治は、先ず、コケを取り除くことから始めましょう。

粘着力が一番強力で固いのは、ガラス面に付く緑コケ(緑ゴケ)です。

プラスチックのスクレーバーでは取れません。先端が刃物でないとガラス面から削ぎ落せません。

コケが残ったままだと、スッキリしませんよね。ガラス面に付くので、コケが非常に目立ちます。

コケだらけの水槽になる前に、コツコツやりましょう。簡単ですよ。安く済みます。

下の写真は、強力に張り付いたコケも取れるスグレモノです。

ステンレス製の替え刃

ステンレス製のカッターナイフ替え刃です。左側の替え刃だけを購入してください。2枚入で350円くらいです。

使い方は、替え刃の根元を手で持ち、水槽に腕を入れてコケをそぎ落とすだけです。切れ味はバツグンです。

みどりコケを除去

コケがない所は全て、カッターナイフの替え刃だけで掃除しました。ステンレス製ですので水に入れても大丈夫です。

オルファ(OLFA)のクラフトナイフ「L型替刃 品番XB34」です。東急ハンズやホームセンター、通販でも買えます。

使う前に、サビ止めに塗られているオイルを手洗い用せっけんのアワと指必ず洗い流してください

キッチンペーパーで拭き取り準備完了です。

オイルは薄く塗ってあるので、水で洗い流せる手洗い用のせっけんを使ってください。

キッチンペーパーはオイルと水分を吸い取ります。ココがポイントです。

使う時は、刃を持って腕を水槽に入れます。刃を上下に動かしてください。

刃に沿って横向きに動かすと、ガラスに傷が付きます。注意してください。

オルファ(OLFA)はカッターナイフを初めて実用化した会社です。ペンキ剥がしのスクレーバーでも有名です。

大きなホームセンターに行くと、スクレーバーだけのコーナーがあります。多数の商品が並んでいます。

アクア用のスクレーバーとそっくりです。生き物への影響が分からないので、ステンレス製の替え刃だけを昔から使っています。

スポンジフィルターのコケを掃除する方法

スポンジフィルターに黒ひげコケが付いた場合は、天日干しで直射日光に当てると退治できます。

ハイターの使用は厳禁です。染み込んだ化学物質が残留して、生体やバクテリアに悪影響が出ます。最悪の場合は全滅です。

洗濯物干しに吊るして数日の間、ベランダに放置しておくと、黒ひげコケが紫色になります。

水槽に入れると、エビやオトシンが食べます。

コケを指先で取り除こうとすると、スポンジも一緒に剥がすことになるので止めた方が良いです。

穴だらけのスポンジフィルターになって、エビを吸い込んでしまいます。

スポンジフィルターは数個まとめ買いして、天日干しをやりながらローテーションすると長く使えます。

スポンジフィルターにライトの光が直接当たると、すぐにコケだらけになります。

水草で隠すと見た目も良くなりますし、コケも付かなくなります。

茶コケ(茶ゴケ)と緑コケ(緑ゴケ)を除去する方法

茶コケ(茶ゴケ)も緑コケ(緑ゴケ)と同じく、ガラス面に粘着する場合は、珪藻類の固いコケです。

右側はプロレイザーで茶コケ(茶ゴケ)を削り落としたガラス面、左側は放置した状態です。

茶コケと緑コケ

茶コケ(茶ゴケ)は水槽セット時や、換水頻度が低い水槽で発生します。

対策はヤマトヌマエビやオトシンなどの投入か、スクレーバーで削り落とす方法があります。

茶色の柔らかいコケであれば、ヤマトヌマエビやオトシンが食べてくれます。すぐに取り除きた場合は削ぎ落しです。

ヤマトヌマエビの飼い方は、コチラをクリックしてください。

オトシンの飼い方は、コチラをクリックしてください。それぞれ、専用のページが表示されます。

濾過バクテリアが定着していない水槽で良く発生します。

先ずは、換水して硝酸塩濃度を落としてください。茶コケ(茶ゴケ)を除去する方法は緑コケ(緑ゴケ)と同じ方法になります。

しかし、茶コケ(茶ゴケ)が発生する場合は、濾過バクテリアにダメージが出ているケースが殆どです。

水替えを定期的に行っている間に、濾過バクテリアが増えて茶コケ(茶ゴケ)が出なくなります。

一か月、対策を行い様子を見てください。

黒ヒゲコケの除去方法

黒ひげコケの除去方法は、パイプ類はキッチンハイターで漂白すると簡単になくなります。

下の写真はシャワーパイプに付いた黒ひげコケです。

定期的に、ハイターで漂白して天日干しをしています。

黒ヒゲコケ

アヌビアス、ウィローモスなど成長が遅い陰性水草にも発生します。

コケが付いた葉をカットする方法と、活着した岩や流木と一緒に取り出して希釈したキッチンハイターを毛筆に付けて塗る方法があります。

カットは簡単です。葉っぱの根元をハサミで切り、取り除くだけです。

アヌビアスの葉は分厚いので、20%に希釈したハイターをダイソー100均の毛筆を使い塗ります。

希釈したハイターを塗り5分放置後、洗い流して水槽に戻します。

1回塗っただけでは落とせないので、週末の水替え毎に3回くらい繰り返すと減って行きます。

アヌビアス以外は葉が薄いので、葉と茎もダメージを受けます。オススメできません。

黒ヒゲコケは正式には紅藻類に属します。他のコケとは違う種類です。

紅藻は紅色植物に属する真核藻類です。

普段の生活で馴染み深い紅藻は、海苔の原料になるアサクサノリや、寒天の原料となるテングサなどです。

食用の海苔はスサビノリが使われています。

海苔(スサビノリ)を育てるため、窒素、リン酸が豊富な河口や入江に養殖場があります。

窒素とリンは、エサの残りや熱帯魚の糞に含まれています。水槽内で熱帯魚を飼育している限り発生する物質です。

また、窒素は水草の光合成によってリン酸の約10倍消費されます。リン酸だけが残ります。

リン酸は濾過バクテリアからも放出されます。このため、どうしても水槽内でリン酸が過剰になります。

リン酸が蓄積されるのは、濾過バクテリアがいるフィルター内部です。デトリタスなどの汚泥がリン酸の元です。

このため、黒ヒゲコケを除去するには、水槽内からリン酸を除去すること必要です。

黒ヒゲコケの発生に悩んでいる方で、外部フィルターやスポンジフィルターの掃除を定期的に行っていない方は下記の方法を試してみてください。

原因 対策
外部フィルターの汚れ 長くても半年に1回は飼育水で濾材を洗う
スポンジフィルターの汚れ 1週間に1回は飼育水で洗う
照明の点灯時間 点灯時間を7時間以内にする。直射日光(遮光カーテン越しも)はバックシートなどで完全にさえぎる
エサの与えすぎ エサの量は合計で2分以内に食べ終わる量にする。エサの与え方はコチラをご参照してください
黒ヒゲの原因リン酸濃度の測定方法

リン酸濃度は、換水をマメに行っているベテランアクアリストの水槽でも高くなります。

リン酸濃度が高くなっている現実は、測定結果をみないと自覚できないかもしれません。

水流を弱めても、リン酸濃度が高いと黒ヒゲは出ます。

リン酸濃度を測定する方法は、ADAの試験薬かハンナの測定器を使えば簡単に結果が分かります。

下の写真は、ハンナ(HANNA)のリン酸測定器です。正確にリン酸濃度を測定できます。

ハンナのリン酸測定器

ADA(株式会社アクアデザインアマノ)のパックチェッカーでも測定できます。

熱帯魚専門店で購入できます。黒ヒゲコケ除去のスタートには手頃な値段だと思います。

私も時々、使っています。硝酸塩濃度を測定できるADAのパックチェッカーも売っています。

下の写真がADAパックチェッカーでリン酸濃度を測定した結果です。紫色になりました。

リン酸濃度を落とす必要があります。

ADAのパックチェッカー

リン酸濃度を落とすには、砂、ソイル、フィルターの掃除が必要になります。

プロホースで底床(水槽の底に敷いた砂やソイル)の表層も吸い上げてください。

ソイルの場合は、ソイルの真上1cm位上のところを吸い上げホースを左右に振り、ソイル表面に溜まった汚泥を吸い上げてください。

大磯砂の場合は、砂も一緒にプロホースで吸い上げてください。

吸い上げ口の弁が砂と水を分け、汚れた水だけ吸い上げます。最初は、汚れた水の色に驚くと思います。

下の写真は大磯砂をプロホースで吸い上げた時に撮影しました。

1ヵ月、底の掃除をサボっていたら黒ヒゲコケと緑コケ(緑ゴケ)が増えたので慌てて掃除した結果、この有り様です。1ケ月でこれだけ汚れます。

コケが多い水槽は、セラ(SERA)の硝酸塩試験薬で濃度を測定してみてください。

10-20mg/ℓ単位で濃度が分かります。

下の写真はセラの硝酸塩濃度試験キットです。コケが多い水槽は30mg/ℓを超えていると思います。

硝酸塩の測定キット

糸状コケとアオミドロの除去方法

下の写真は糸状コケとアオミドロが同時に発生しています。相当に酷い状態です。

糸状藻アオミドロ属(接合藻綱)は水質が悪化した場合に発生します。薬剤投与しか解決方法はありません。

糸状コケとアオミドロ

このページに記載した茶コケ(茶ゴケ)、緑コケ(緑ゴケ)、糸状コケ、アオミドロであれば、カミハタの「アンチグリーン」がオススメです。

使った経験からすると、効果は徐々に出ました。水草と熱帯魚、エビは無事でした。

しかし、副作用は出ます。クリプトの葉が数枚、溶けました。

1ヵ月くらい掛けて、換水と投与を繰り返しました。

下の写真が「アンチグリーン」です。カミハタは「神畑養魚株式会社」のブランド名です。

老舗の錦鯉養魚場が母体です。

アンチグリーン

ラン藻とアオコの除去方法

ラン藻

結論から申し上げると、リセットしか無いと思います。理由は強烈な異臭が水槽に残るからです。

本当に臭いです。下の写真のようになります。臭い場合は、ラン藻かアオコです。

臭くない場合は、糸状コケかアオミドロです。

臭いアオコとラン藻

ラン藻、アオコはシアノバクテリアと言うバクテリアの異常発生が原因です。

アオコは飼育水が緑色になります。

ラン藻は上の写真のようにソイルにベットリと付きます。

発生個所を掃除しても、一週間後に別の場所で発生するケースがあります。

その場合は、熱帯魚やエビを隔離して水槽の中身は廃棄してください。

水槽は水道水とハイターを混ぜた水で殺菌してください。一日、ハイターで殺菌した後、天日干しを行って下さい。

濾材も天日干しを行ってください。

レイアウト水槽がコケだらけになるパターン

ソイルの上に流木と岩だらけの水槽は、コケだらけになります。

水草がないと、LED照明の光はガラス面、流木、岩に直接当たります。光を邪魔する物がないので、コケには最高の環境です。

水草が水槽の6割から7割を占める水景は、長く維持できます。

レイアウトを考えるのは楽しいですよね。イメージに近づくと充実感がわいてきます。

お気に入りの水景が出来れば良い訳ですから、極端に技巧的な流木と岩だらけの水景は、真似しない方が良いです。

熱帯魚店は、開店前にレイアウト水槽のコケを念入りに掃除しています。趣味として長く続けるのはツライです。

水草水槽は自分だけの世界ですから。マイペースで楽しみましょう!

ページの先頭へ