Q:水槽の立ち上げ直後に熱帯魚を導入した時は?

濾過バクテリアが定着していない環境で熱帯魚を飼育する場合、水質検査薬でアンモニア濃度と亜硝酸塩濃度を測定してください。

下の写真はテトラ社のアンモニア試験薬です。水槽を立ち上げた直後から半年くらいの間は必需品です。

アンモニアは濾過バクテリアによる生物濾過で分解されて亜硝酸塩になります。

このため、アンモニア濃度は写真の右側にある比較紙の色では、一番上の色と殆ど同じ色が出る場合が正常な状態です。

アンモニアが検出されたら、直に換水です。本来は検出されてはいけない物質です。

アンモニア試験薬

次は亜硝酸塩濃度の測定です。この物質も濾過バクテリアが硝酸塩に分解します。

このため、下の写真で右側の比較紙の一番上と同じ色が出る場合が正常です。

黄色が出るまで換水を毎日少しづつ繰り返してください。

亜硝酸塩濃度の試薬が色が明確に分かれるので、水質検査薬の中では一番分かりやすいです。

水槽を立ち上げて何年も経った今でも、コケが多くなると時々使っています。

亜硝酸塩濃度の試薬

水槽を立ち上げた直後に熱帯魚の飼育を始めた場合、水槽内に濾過バクテリアが非常に少ない状態です。

濾過バクテリアは、エサの残りや熱帯魚の糞から発生するアンモニアを分解して有毒性の低い硝酸塩にします。

下水で熱帯魚を飼育している状態に近くなっています。飼育水も臭いと思います。

対策は、pHと水温を調整した足し水を用意して、毎日、水槽の水を換水することです。

物理的にアンモニアや亜硝酸塩が多い、有毒な飼育水を減らして、新しい水を足してください。

アンモニアと亜硝酸塩の濃度が適正値になるまで、有毒物質の除去を繰り返してください。

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