熱帯魚を購入する店を選ぶ事が重要です。先ず、そのお店のレイアウト水槽を観察してください。
コケやラン藻が発生している店は購入を止めた方が良いです。管理が行き届いてない証拠です。
メインのレイアウト水槽は、その店の看板です。
販売用の熱帯魚を飼育している水槽も良く観察してください。
パイプに黒ヒゲコケが付着している店は敬遠した方が良いです。
理由はリン酸濃度などの水質管理が徹底していないため、黒ヒゲコケが発生しているからです。
他には、販売用熱帯魚を管理している水槽の水が白濁っている店も要注意です。
水槽内のpH(ペーハー)が激変して白く濁っているからです。
小さな水槽の水を大量に変えると、白く濁ります。熱帯魚がダメージを受けています。
下の写真は某ショップのレイアウト水槽です。ラン藻が発生しています。
ソイルに水草を植えず、換水頻度が少ないと発生する可能性があります。
飼育水の中にラン藻の元であるシアノバクテリアが大量に含まれています。
管理が悪い店は、病気の熱帯魚を発見できずに販売してしまうことがあります。
購入した人は、自宅水槽に病原菌やラン藻を持ち込むことになるので購入する店は良く選んでください。
この様な熱帯魚専門店は、卸売り業者から仕入れた熱帯魚を直に販売します。
仕入れたビニール袋ごと販売用水槽に入れて水合わせした後、すぐに販売します。
卸売り業者から仕入れた熱帯魚は輸送や水温、環境の変化でダメージを受けています。
水合わせして直に販売する専門店は避けた方が良いです。
信用できる熱帯魚専門店は、バックヤード(店舗の裏手)でトリートメントと言われる管理方法を行った後に販売します。
トリートメントとは、数日間から1~2週間ほど仕入れた熱帯魚をバックヤード(店舗の裏手)にある水槽で休まることです。
トリートメントの間は、エサを与え輸送で受けたダメージを回復させます。
病気や弱っている熱帯魚は選別され、販売される事はありません。
輸送された熱帯魚が受けるダメージを考えるとトリートメントは必須と思います。
自宅メイン水槽の写真です。立ち上げ後、約4年が経過しています。
水槽にはカージナルテトラ、コリドラス・パンダ、ラスボラ・ヘテロモルファー、アクセルロディー、
レッドファントム・テトラ・ルブラが暮らしています。
病気も発生せず長生きしてくれています。
成熟したレッドファントム・テトラ・ルブラが本当に真っ赤になってくれました。
この水槽には、エーハイムEF500を2台設置しています。生体の数が多いため、濾過機能を増強しています。
また、換水頻度も週1回は最低でも行っています。出来るだけ三日おきに3分の1換水を行うようにしています。
水槽用クーラーは必須だと思います。
小型コンプレッサーを搭載したゼンスイ株式会社のZC100と、GEXのクールウェイ100を使っています。
60cm規格水槽にはZC100、30cmキューブ水槽にはクールウェイ100を使っています。音は、ZC100が静かです。
コンプレッサー搭載の水槽用クーラーは夏を超えるには必須機器です。
異常気象で2018年の夏は気温40℃近くになっています。
小型コンプレッサー式の原理は冷蔵庫と同じです。
このため、室温が何度になっても設定した水温まで冷却できます。
ファンやペルチェ式のクーラーは安いのですが、室温と湿度に影響を受けます。
湿度が高いと飼育水の蒸発による冷却(気化熱または蒸発熱)が効かずに水温を下げれなくなります。
この結果、一日で全滅する可能性が高くなります。
蒸発効果による冷却(気化熱)は、人間が熱いシャワーを浴びて風呂から出た後、体を拭くまで寒く感じることがあると思います。
この時、体についた水分が蒸発しながら体温を奪っています。
この原理で水温を下げるのが、ファンやペルチェ式クーラーです。
湿度が高いと人間が汗をかいても蒸発が進まず、体温が下がらないため蒸し暑く感じます。
同じように、ファンやペルチェ式クーラーも高温で高湿度な日本の夏には冷却効果に限界があります。
水槽用クーラーは「安物買いの銭失い(熱帯魚失い)」にならないよう注意してください。私も痛い目に会いました。
熱帯魚は広大な河川や池に生息していますので、水温が常に24℃~28℃になっている水域が生まれ故郷です。
水温が28℃を超えると酸欠でエビが落ち(死亡)始めます。その後、熱帯魚も酸欠や体温の上昇に耐えられなくなります。
外部フィルターはエーハイムが最適だと思います。通販でも買えますし、交換部品も豊富に販売されています。
通販で最安値の業者を選ぶことが出来ますので、買い手にとっては最適で信頼性も高いと思います。
自宅の外部フィルターは全てエーハイムを使っています。
下の写真が自宅水槽の全景になります。手前の30cmキューブは立ち上げ後、約10年使っています。
濾過バクテリアは、熱帯魚を飼育する為に欠かすことが出来ない要素です。
また、水槽やフィルター内に濾過バクテリアが定着し始めるのは諸説がありますが、早くて3週間と言われています。
濾過バクテリアが定着するまで熱帯魚をいれない
濾過バクテリアを定着させるためには、水草を沢山植えて二酸化炭素を強制添加して1ヵ月は熱帯魚の導入を待ちましょう。
この1ヵ月が重要です。
熱帯魚専門店は生体を売るため、1週間か2週間で熱帯魚を導入できると言いますが、信用しない方が良いです。
濾過バクテリア剤や活性炭フィルター、最後は病気治療薬まで買わされます。私がそうでした。
上の写真は水草だけ植え、1ヵ月間は生体を入れず、水草だけを育成して立ち上げました。
二酸化炭素を強制添加し外部フィルターを回して濾過バクテリアを定着させた水槽です。
デジタルタイマーを使い、電磁弁とLEDライトを1日7時間作動させました。
濾過バクテリアが定着した後、1週間に5匹から10匹 ほど生体を追加してました。
その後は、順調に生体を増やせました。コケや病気も防ぐことができました。
水槽立ち上げ直後に、熱帯魚やエビなどの生体を飼い始めた方はコチラを参照して下さい。
対策方法が記載してあります。
濾過バクテリアが定着していない環境で熱帯魚を飼育する場合、水質検査薬でアンモニア濃度と亜硝酸塩濃度を測定してください。
下の写真はテトラ社のアンモニア試験薬です。水槽を立ち上げた直後から半年くらいの間は必需品です。
アンモニアは濾過バクテリアによる生物濾過で分解されて亜硝酸塩になります。
このため、アンモニア濃度は写真の右側にある比較紙の色では、一番上の色と殆ど同じ色が出る場合が正常な状態です。
アンモニアが検出されたら、直に換水です。本来は検出されてはいけない物質です。
次は亜硝酸塩濃度の測定です。この物質も濾過バクテリアが硝酸塩に分解します。
このため、下の写真で右側の比較紙の一番上と同じ色が出る場合が正常です。
黄色が出るまで換水を毎日少しづつ繰り返してください。
亜硝酸塩濃度の試薬が色が明確に分かれるので、水質検査薬の中では一番分かりやすいです。
水槽を立ち上げて何年も経った今でも、コケが多くなると時々使っています。
水槽を立ち上げた直後に熱帯魚の飼育を始めた場合、水槽内に濾過バクテリアが非常に少ない状態です。
濾過バクテリアは、エサの残りや熱帯魚の糞から発生するアンモニアを分解して有毒性の低い硝酸塩にします。
下水で熱帯魚を飼育している状態に近くなっています。飼育水も臭いと思います。
対策は、pHと水温を調整した足し水を用意して、毎日、水槽の水を換水することです。
物理的にアンモニアや亜硝酸塩が多い、有毒な飼育水を減らして、新しい水を足してください。
アンモニアと亜硝酸塩の濃度が適正値になるまで、有毒物質の除去を繰り返してください。
おもしろ海外Youtuber(画像をクリックで動画再生)
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#thecinescaper
小さめ水槽の芸術家!
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